Smiley face
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記者が身分を明かすと警察官を名乗る男は電話を切り、アカウントは削除された

 8月下旬、神奈川県警本部内にある記者クラブの朝日新聞の固定電話に1本の電話がかかってきた。

 受話器を取ると、自動音声のガイダンスが流れた。携帯電話の未払い料金があり、2時間以内に電話が使えなくなるという。

 すぐに詐欺の電話だと気づいた。ガイダンスに従って「1」を押す。

 すると、電話口に通信会社の職員を名乗る男が出てきた。

 「どうされましたか」

 電話を切られないよう、焦ったふりをして会話を進めた。

 警察官をかたる特殊詐欺の被害が止まりません。「あなたが事件の容疑者」と不安をあおり「身の潔白を証明するために送金して」などと迫る手口。朝日新聞横浜総局の記者も不審な電話を受けました。

 「本人確認のため、お名前と…

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