立憲民主党代表選が23日投開票され、決選投票で千葉県選出の野田佳彦元首相(67)が枝野幸男前代表(60)を破って新代表に選ばれた。県内の同党地方議員からは、安堵(あんど)の声とともに次期衆院選に向けた期待や意気込みが聞かれた。一方、県内の野党幹部らは次期衆院選での野党連携を見据え、距離感を探っている。(竹中美貴、田辺詩織)
政権交代をめざす
野田氏が新代表に選ばれたことを受け、党県連代表の奥野総一郎衆院議員(千葉9区)は同日、「党一丸となって新代表の下、政権交代をめざす。政治と金の問題を解決し、政治に信頼をとり戻すことは、野田代表にしかできない。県連としても野田代表をしっかり支えていく」とのコメントを発表した。
県内では野田氏支持が「圧倒的」(県連幹部)とみられる中、自身も野田氏に投票したという県連幹事長の網中肇県議は「挙党体制で、総選挙に向けて政治の信頼を回復させていきたい」。県連副幹事長の入江晶子県議は「『本気で政権をとりにいく』という野田さんの言葉に尽きる。私たちも自民党を過半数割れに追い込むべく、立憲民主党の候補者を勝利につなげる活動をやっていくのみ」と次期衆院選を見据え、覚悟を述べた。
県連は、上位2人による決選投票にあたり、各都道府県連の代議員1人に割り当てられる1票1ポイントの投票先を、奥野氏に一任。奥野氏は野田氏に投票したという。
連合千葉の永富博之会長は「新代表には政策も選挙も、私たちが支援しやすい環境作りを期待したい」とのコメントを寄せた。
どの党とも対話のできる関係に
代表選にあたり、野田氏は自…