岩手県大槌町で15日、東日本大震災で犠牲になった町民の人数と同数の1286発の花火が打ち上げられた。震災犠牲者の慰霊・追悼施設「鎮魂の森」が整備されたことを記念して町が企画した。

 大槌湾の岸壁から大輪の花火や顔の形になる花火、柳のようにしだれる花火など、30分間にわたって次々と打ち上がる花火に拍手が起きた。

 家族8人で見に来た元教師の男性(64)は津波で多くの親類や教え子を亡くした。「犠牲者と同じ数なので、あの大きな花火は親類の分かな、小さいのは子どもの分かな、と故人を思い出しながら見ていた」と話した。

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