「日本のために祈りを」――。米国の人気歌手レディー・ガガさんが東日本大震災の直後に書いた直筆メッセージや、本人のキスマークが付いたティーカップが、宮城県庁で公開中だ。震災から14年を前に、所有する県が約4年ぶりの公開を決めた。

 ガガさんは2011年3月11日の震災の約3カ月後、復興支援コンサートのために来日し、その際の会見に「日本の為に祈りを。」との日本語のメッセージを自ら書き込んだティーカップを持参。当時、日本への外国人観光客が大きく減少していたことに触れて「日本は今や安全だと世界に知らせることも重要」と語り、その場でティーカップにキスした。

 震災後、収益が寄付される白いゴムのリストバンドを販売したり、チャリティーアルバムに楽曲を提供したりして被災地を支援していたガガさん。直筆メッセージとともに赤い口紅のキスマークが残るティーカップについてもオークションにかけ、収益を震災の復興支援として寄付すると発表した。

落札者が県に寄贈、翌日亡くなる

 「転売目的で買われたり、し…

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