歌の練習をする外国籍の児童・生徒たち=2019年11月13日、岐阜県可児市土田、松山紫乃撮影

 7月の参院選で広まった「日本人ファースト」の言葉が子どもたちの間で広がり、傷つく子が出てしまうのではないか――。海外にルーツのある子の教育に関わる教員らから、心配する声が上がっている。

 海外ルーツの子どもの教育に関心のある教員らでつくる全国在日外国人教育研究協議会(全外教)は9日、「言わない・言わせない『日本人ファースト』」と題した緊急声明を発出。また、全国の教育委員会に対し、すべての子どもたちが孤立せず平等に学べるよう、学校への適切な指導を求める署名を始めた。

 参院選では「日本人ファースト」などの言葉が使われ、外国人政策の是非が争点化。複数の候補者や政党が排外主義的な主張を展開した。

 全外教の会長を務める神奈川…

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