日経平均株価の下落幅が1987年10月の「ブラックマンデー」を超え、過去最大となった。日本経済はどうなるのか。専門家に聞いた。
熊野英生・第一生命経済研究所首席エコノミストの話
株価の暴落は、景気が悪化に向かう兆候となる。1990年代前半のバブル崩壊や2000年代前半のITバブルの崩壊などもそうだった。程度はまだ分からないが、日本経済は今後、減速に向かうのではないか。
発端は先週、米国市場で重視される雇用統計と製造業の景況感を示す経済指標が悪化し、米景気の減速する確度が高まったことだ。米国の中央銀行、連邦準備制度理事会(FRB)は今後、利下げの回数を増やすかもしれない。そうすれば、ドル円相場は年末、1ドル=140円程度まで円高ドル安になるだろう。
円高は日本の輸出企業に打撃…