Smiley face

 158の国と地域が参加する大阪・関西万博で、外国ルーツのスタッフたちが来場者との対話を求めている。多くの海外パビリオンは日本語の達者な自国出身者を配し、日本人へのアピールに期待する。交流の促進を狙い、スタッフの得意な言語を名札に表示しているパビリオンもある。

写真・図版
ボリビアのブースで、来場者にコーヒーを振る舞うアルタミラノ・ルーベンさん=2025年6月12日午後2時13分、大阪市此花区、西崎啓太朗撮影

 29カ国が入る共同館「コモンズA」にある南米ボリビアのブースで6月中旬、名古屋市から訪れた40代の女性は、スタッフのアルタミラノ・ルーベンさん(53)と日本語で会話をしていた。

 女性は2005年の愛知万博で公式スタッフを務め、外国人との交流が万博の魅力の一つだと考えてきた。「英語が得意でないので、日本語で話しかけてくれてありがたかった。色々と質問もできた」と笑顔を見せた。

質問ためらう来場者には……

 ルーベンさんにとっても、日本留学で学んだ日本語での交流は、母国のことを日本人に伝える貴重な機会だ。

 本業は京都市内での輸入販売…

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