
「時をよむ」 論説委員室から
どこかで会ったような気がした。最新の復元画像を見て、そんな印象を受けた。かつて研究者たちが縄文人やアイヌ民族とのつながりを考えたのも、理解できると感じた。
その顔の主は、米西部ワシントン州で1996年に全身骨格が見つかった約8500年前の古代人「ケネウィックマン」だ。身長約170センチ、40歳前後のがっちりした男性で、肋骨(ろっこつ)の骨折や石器で突かれた古傷を抱えて生きていた。ブラジルの研究者が今年、最新技術で顔を復元した。
彼は何者なのか。ルーツをめぐり、米国では科学者と先住民社会が20年にわたって対立した。
地元の先住民は彼を「古き者…















