TimeMarket社長の野口由加さん=2025年8月29日午後1時52分、徳島市寺島本町東3丁目、相江智也撮影

 掃除、洗濯、料理に食器の片付け……。終わりのない毎日の家事のあり方を見直し、支援する家事代行会社が徳島市にある。元税務署職員の野口由加さん(36)が2022年8月に起業した「TimeMarket(タイムマーケット)」。利用者の9割が未就学児がいる家庭で、8割以上が継続利用と子育て世帯に受け入れられている。

 利用の依頼があると、家事代行管理士や整理収納アドバイザーなどの資格を持ったスタッフが自宅を訪れる。風呂や洗面所、キッチン、トイレを手際よく掃除していく。夕食の調理と片付け、部屋の整理、掃除機がけなどを頼むこともできる。

 ちらしのポスティングやSNS広告を続けるうちに口コミで知られるようになり、創業3年で訪問回数は4千回を超えた。片付け代行やベビーシッターを含めて約150人の定期利用者もいる。

 子育て経験や保育士資格があるというスタッフは当初の2人から30人に増えた。サービスエリアは徳島、高松両市に加え、神戸市などにも。今後も拡大する予定。

「家事は女性がするもの」という家庭で育った野口さん。家庭か仕事かの選択を迫られる女性たちの姿が、起業のきっかけになったそうです。

 起業のきっかけは自身の経験…

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