来年2月22日での退団を発表した宝塚歌劇団雪組トップ娘役の夢白(ゆめしろ)あやさんが6月24日、兵庫県宝塚市で記者会見した。「最後の日まで私らしく、宝塚の娘役として追求し続けたい」と語った。
夢白さんは東京都出身で2017年に入団し、宙(そら)組に配属となった。20年に雪組に移り、22年にトップ娘役に就任した。芝居とダンスを得意とし、華やかな舞台姿で観客を魅了してきた。
転機となったのは、初演から50周年を迎えた24年に上演された雪組公演「ベルサイユのばら」で、ヒロインのマリー・アントワネットを演じたこと。
これが「舞台人として、娘役として、納得がいったタイミングだったのではないか」と振り返る。
「これだけの人の気持ちを動かせる作品があるんだと感じ、舞台に立たせていただいたとき、役としてこんなに充実して過ごせる日々があったんだと発見した」
特に印象に残っているのは、トップ娘役のお披露目公演だった23年の「BONNIE&CLYDE」だという。
「役柄と世界観が本当にマッ…