オバチャーンの宇口久子さん(左)と舟井栄子さん。宇口さんはしゃべりの達人、舟井さんは不動のセンターだ=4月14日、大阪市浪速区、坂上武司撮影

 平均年齢72・5歳。自称「日本一最高齢」の大阪のアイドルグループ、オバチャーンが3月、6年ぶりとなる新曲を全世界に向けて配信した。世知辛い世の中を明るく照らすようなロック調のナンバーだ。5月には初めてとなるアルバムも全世界に配信する予定だ。

 新曲は「OVERPOWER」。ユーチューブなどで配信されているミュージックビデオ(MV)では、こちらが元気になってくるほどの激しいダンスを披露。ヒョウ柄などのド派手な衣装を着て、全身を使って踊る。振り付けは、バブリーダンスなどで有名なakaneさんが担当した。

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akaneさんの振り付けで「若返った」

 振り付けの覚えが悪かったらしく、「akaneさんを相当困らせてしまった」と不動のセンター、舟井栄子さん(77)はぼやく。しかし、一度覚えてしまえば慣れたものだ。舟井さんは「しんどかったけど、10歳若返った気がする」と話す。

 3月末に東京・渋谷で新曲発売記念ライブを開催。4月6日には拠点の大阪・新世界でもお披露目し、そのパフォーマンスは喝采を浴びた。

 舟井さんとともに結成当初からのメンバーである宇口(うこう)久子さん(78)は「歌詞に出てくるんやけど、『ぼちぼちいこか TAKE IT EASY 心配してもしゃあないケセラセラ』がほんまに大切なことやで」と新曲について熱く語った。

 オバチャーンにとって、7曲目のシングルだ。プロデューサーの日座(ひざ)裕介さんは「大阪のおばちゃんはおせっかいで口やかましいが、スマホ越しのコミュニケーションが増えてきた今の時代には必要な存在。人と人をダイレクトにつなぐ元気なおばちゃんが増えていってほしい」。楽曲に込めた思いを吐露した。

万博に呼ばれるかもしれない?

 新曲の人気は、予想をはるか…

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