仙台一高を応援する生徒ら=2025年5月10日午後3時15分、楽天モバイルパーク宮城、岸めぐみ撮影

 「杜の都の早慶戦」として知られる仙台一高と仙台二高の硬式野球部定期戦が10日、仙台市宮城野区の楽天モバイルパーク宮城であった。今回が戦後80回目。両校の生徒や保護者、卒業生など約5千人が訪れ、熱のこもった応援を送った。

 試合は16―2で一高が勝ち、5連覇。コロナ禍で定期戦が見送られたときなどを除くと、戦後の通算戦績は一高の37勝32敗9分けとなった。

 一高の金子雄晴主将(3年)は「背中から押してくれるような熱い声援のおかげで、たくさん打ち守ることができた。感謝している」と話した。

 2校は今月17日、春の県大会初戦でぶつかる。

 伝統の一戦は、二高の前身、仙台二中が創立された1900年に始まった。「仙台一中・一高百年史」によると、「互いに好敵手として切磋琢磨(せっさたくま)を目的に試合が行われた」のが始まりだ。その後、中断を経て46年5月20日に復活した。現在の定期戦はこれを第1回としている。

 百年史には「敗戦の暗い世相に光を投げるように、食糧難・物資不足を乗り越え、万難を排して」試合が行われた、とある。

 定期戦の名物が両校の応援団だ。

 一高は、袴(はかま)をはい…

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