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モスクワで2024年11月12日、政党関係者との会合に出席するロシアのプーチン大統領。スプートニク提供=AP
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 米国、ウクライナの複数のメディアは、両国高官がロシア領内へのウクライナ軍の攻撃に米国提供の長射程ミサイル「ATACMS(アタクムス)」が使われたことを認めた、と伝えました。一方、ロシア南西部クルスク州に派遣されているとされる北朝鮮兵について、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、「10万人規模に拡大する可能性がある」と強い懸念を示しました。緊張が激化するおそれがある中、ロシアはどう動くのか。防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事(ロシア地域研究)に聞きました。

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 仮にロシアがウクライナへ大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことが事実ならば、ATACMSなどを使用したウクライナへの報復であり、攻撃のレベルが上がったとみられる。

 プーチン大統領が核兵器の使用方針を定めた文書の改定を承認した直後に、核弾頭の搭載が可能なICBMを撃つことで、核使用のリアリティーを高めようという意図も見て取れる。弱まっていた「核使用の示唆」のカードの効力を維持する動きだ。この戦争を含め、ICBMを実戦で使用した例は聞いたことがない。

 北朝鮮兵の派遣とATACM…

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