適応障害と診断され、死を考えるほど苦しい時期を過ごした大学生が、演劇の脚本を書いた。テーマは「死と向き合う若者たち」。筋書きには自身の実体験が投影されている。
役者を目指す追手門学院大(大阪府茨木市)3年の田村幸さん(20)は、芸能事務所に所属しながら大学に通う。
1年前、頭痛が続いて朝になっても、ベッドから出られなくなった。においにも敏感になり外出がおっくうに。心療内科で適応障害と診断された。慌ただしい日々の中で、知らず知らずの間にストレスがたまっていたようだ。
通院して症状はやわらいだが、薬代の負担がのしかかった。将来、働けるのか、不安も募った。
ほとんどの友達には病気を告…