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登壇したピジョン社員(左)と授乳経験などについて語る母親ら=2025年5月15日、東京都中央区
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 母乳を中心に与えている母親の割合が、10年前から大幅に減少していることが育児用品メーカー「ピジョン」らの調査で明らかになった。同社によると、背景には共働き家庭の増加など複合的な要因があるという。

 調査したのは同社と小児科医ら専門家で構成する研究会で、昨秋、授乳の実態や課題を探るため10年ぶり2度目の調査を実施。末子かつ生後3歳未満の子を持つ母親1558人らの回答をまとめ、5月に報告会を開いた。

 0~5カ月児を育てる母親398人にどんな割合で与えているのか尋ねると、育児用ミルクとの併用も含めて8割以上が母乳を与えていた。しかし、「母乳のみ」と「主に母乳で育児用ミルクも足す」を合わせた母乳を中心に与えている母親の割合は51%で、10年前の78%から大幅に減少した。

 研究会はその背景について…

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