「小選挙区は自民、比例は公明」との自公の選挙協力は、公明前職で党代表の石井啓一氏(66)が埼玉14区から出たことで埼玉では様相が変わってきている。
石井氏は、比例との重複立候補をせず、14区内の演説では「比例は公明」の訴えを封印する。自身を「自公連立の象徴」と位置づけ、「小選挙区は石井と書いてください」と呼びかける。
自民は党を挙げての全面支援だ。
14区は、旧14区の三郷、八潮と旧3区の草加の3市からなる。公明が昨年3月に石井氏の擁立を発表して以降、区割り変更前の旧3区だった草加は黄川田仁志氏(54)、旧14区だった三郷、八潮は三ツ林裕巳氏(69)というそれぞれ旧区の選出議員が1年以上かけて支援者の紹介をしてきた。これに応えるかのように、公明は裏金問題で自民を非公認になった三ツ林氏へ真っ先に推薦を出した。
埼玉14区の候補者
加来武宜 43 維新[比]
石井啓一 66 公前(10)〈自〉
関根和也 44 無新
鈴木義弘 61 国民前(3)[比]
高橋易資 68 諸新
苗村京子 65 共新
届け出順。敬称略。年齢は投開票日現在。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈〉内政党は推薦
衆院が解散した9日夜に草加…