「水曜どうでしょう」や「onちゃん」……。一地方テレビ局の発信したコンテンツが全国区になって久しい。北海道テレビ放送(HTB)のコンテンツはなぜ、各地に熱心なファンをつくり、人気を集め続けているのか。コンテンツビジネス局長の中川圭亮さん(59)に聞くと、人と人が出会い、触れ合うコンテンツ空間の醸成が鍵のようだ。
――「水曜どうでしょうキャラバン(どうキャラ)」で日本列島を縦断中ですね。
どうキャラは〝藩士〟(「水曜どうでしょう」ファン)と交流するイベントです。今年は9月10日の秋田県八峰町から始まり、本州を南へ。10月4日に高知県中土佐町、5日に愛媛県宇和島市で最後です。4トンのステージトラックやバスなど5台、社員ら約20人で、13県を回ります。
――多い会場では約6千人が集まったといいますが、〝藩士〟の反応は?
「ここに来たら必ず楽しめる」「期待通りだった」と、安心感を持ってもらっているようです。奇をてらったことはやっていません。どうキャラを率いる藤村忠寿、嬉野雅道の両ディレクター(D)による〝藩士〟を巻き込んだトーク、各地の物産PR、ミュージシャンのライブ、グッズ販売、縁日、くじ引き、モルック体験……。
――ちょうど10年になりますが、人気の秘密は。
藤村Dがいつも言うのですが…