渋谷アクシュ完成後に撮影された渋谷駅東口周辺。渋谷ヒカリエと渋谷アクシュが並んでいる=東急提供

 「100年に一度」と言われる大規模な再開発ラッシュの代名詞に挙げられる渋谷駅周辺。地上34階建ての複合商業施設「渋谷ヒカリエ」が誕生してから12年、新たな高層ビルが7月開業した。渋谷にありながら、失ったにぎわいを取り戻したいという関係者の思いが込められている。

 渋谷駅東口からヒカリエ2階の通路を表参道側に抜けると、開業したばかりのビル「渋谷アクシュ」が出てくる。歩行者デッキでつながっており、雨でも傘なしにたどり着ける。

 高さ約120メートルで、地上23階、地下3階建て。地上4階までの低層はレストランやカフェ、アートギャラリーなど飲食店が入る。5階以上はIT企業やアパレル企業などのオフィスが入り、すでに契約で満床になっているという。吹き抜けのアトリウム(中庭)には天井から緑の植栽がつり下げられ、多国籍の飲食店が並ぶ。

 ビル名のアクシュ(握手)には、学校やオフィスが集まる閑静な青山と、若者中心の活気ある渋谷の両エリアをつなぎ、人や文化の交流を生み出したいという狙いが込められている。開業した7月8日には観光客の外国人の姿も多く見られた。

 こだわったのが、多くの人に…

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