弁護人「被害生徒が(誰かに)話してしまうとは思わなかったのか」
被告「思わなかったです」
弁護人「どうして思わなかったのか」
被告「それほどひどいことはしていないとそのときは思ってしまったんです。(中略)私がしちゃうと強制わいせつ的だなと頭の中で考え、私から服をめくるとかはしなかったので」「キスをして服の上から胸をさわった。時間的にもほんの1分くらいだったから、今となればわいせつ行為なんですけども、そんなにひどいわいせつ行為ではないという風に思いました」
4月22日、前橋地裁太田支部。群馬県内の中学校に通う女子生徒への不同意わいせつ罪に問われた元教員の男(69)は、裁判で「ひどいことはしていないと思った」と罪の意識の薄さを感じさせるような認識を度々口にした。さらに、あいさつ時に被害生徒から接近されたとも主張した。
判決などによると、元教員は勤務先の中学校で1月17日と22日の2回、当時13歳の生徒の口に舌を入れてキスをしたり、下半身を直接触ったり、胸をなめたりするわいせつ行為を行ったとされる。
元教員は文部科学大臣から優…