収穫量が多すぎたり、規格外だったりして流通ルートに乗らない地元の野菜を活用するため、神奈川県秦野市は10日、市立中学校全9校でカボチャを使ったクリームスープを提供した。
フードロスと地産地消について考えようという取り組みで、昨年のタマネギに続いて2回目。7月に市内で余剰生産された約160キロのカボチャを、夏休み中に学校給食センターで蒸して、皮をむき、ペーストにして冷凍保存していたという。
渋沢中学校では生徒368人が地場の味を楽しんだ。3年生の末次紘己さん(15)は「甘みがあっておいしい。地産地消は環境にもやさしいと思う」。寺山加奈子さん(14)は「フードロス削減は農家の人のためだけでなく、私たちの学びにもなる。こういった給食を広めてもらいたい」と話した。(中島秀憲)