モンゴルの首都ウランバートルで2024年9月3日、歓迎式典に出席した同国のフレルスフ大統領(右)とロシアのプーチン大統領(右から2人目)=ロイター

 国際刑事裁判所(ICC)加盟国のモンゴルが、ICCから逮捕状が出ているロシアのプーチン大統領を逮捕しなかったことをめぐり、政治専門サイト「ポリティコ(欧州版)」は3日、モンゴル政府の報道官がエネルギー面でのロシアへの依存を理由に逮捕は困難だったとの認識を示したと報じた。

 プーチン氏は3日夜まで丸1日滞在し、逮捕されずに出国した。

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 記事によると、報道官は同サイトの取材に対し、「皆さん、申し訳ありません。私たちは手を縛られているようなものなのです」とコメントしたという。

 「モンゴルは石油製品の95%、電気の20%を隣国から輸入しており、過去には技術的な理由で供給が中断したこともある」と具体的な数字を挙げた上で、「この供給が私たちと私たちの人々の存在を確保するためには不可欠だ」と説明したという。

 記事は、モンゴル政府はロシアに経済的に依存した現状があることから、ICCの逮捕義務を履行することは困難だと判断した、とした。

モンゴル側報道は逮捕義務に言及なし

 モンゴル国営通信はプーチン…

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