富士北麓ワールドトライアルで世界選手権東京大会の参加標準記録を突破する9秒99をマークした桐生祥秀=2025年8月3日、山梨県富士吉田市、加藤秀彬撮影 13日に開幕した陸上の世界選手権(世界陸上)東京大会の男子100メートル予選に、桐生祥秀(日本生命)が出場する。個人種目の代表は2019年ドーハ大会以来だ。 4日にあった日本代表の公開練習では、会場の国立競技場で胸を高鳴らせていた。 「世界大会は久々なので楽しみたい。予選をしっかり通れば、準決勝や決勝で勝負できる」 標準記録を突破したのは、8月の富士北麓ワールドトライアルだった。 8年前と同じ「9.9」が電光掲示板に示されると、会場がどよめきに包まれた。 号砲と同時に、力みなく加速…