経団連の十倉雅和会長が3日、能登半島地震の被災地を初めて訪れた。大きな被害を受けた輪島市や七尾市を両市の市長らと視察し、経済界として支援を続けていく考えを示した。
大規模火災が起きた輪島市の朝市通りや、横倒しになった7階建ての「五島屋ビル」などの被害を目の当たりにした十倉氏は「ショックを受けた。肌感覚で被災の厳しさを痛感した」と口にした。復興への道のりについては「複雑な困難が絡み合っていて、それを一つひとつ解いていかないといけない。根気と時間、努力、情熱が要る仕事だ」と語った。
地元の北陸経済連合会は震災後の将来ビジョンづくりを始めていて、経団連も参画している。北経連の金井豊会長は「若い世代が将来に希望を持てるビジョンにしたい」と語り、十倉氏は「お手伝いできることは何でもしたい」と応じた。
能登半島地震の被災地に対す…