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【動画】石川県七尾市の青柏祭で「でか山」が集結=金居達朗、椎木慎太郎撮影

 「でか山」と呼ばれる高さ12メートル、重さ20トンの山車3台が巡行する石川県七尾市の青柏祭(せいはくさい)が4日、開かれた。昨春は能登半島地震の影響で中止され、2年ぶりの開催。今年は山車に「能登半島地震復興祈念」の看板が掲げられ、引き手は祭りの復活を喜び、被災地の復興を願った。

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大地主神社に集結した3台の「でか山」=2025年5月4日午後2時1分、石川県七尾市、金居達朗撮影

 「エンヤー、エンヤー」。引き手の力強い掛け声とともに、色とりどりの幕で飾られた山車が大地主(おおとこぬし)神社に到着し、3台が勢ぞろいすると、見物客らから大きな拍手が湧き起こった。

 祭りでは、市内の3町が1台ずつ山車を運行する。そのうち、鍜冶町の総代代行を務めた桶成(おけなり)隆久さん(65)は「たくさんの人が来てくれてありがたい。復興の後押しになる」と話した。

 青柏祭は、平安時代に起源を持つとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。能登に祭りの季節の訪れを告げるもので、祭りのため県外から帰ってくる人も多く、地域と地元出身者を結ぶ場にもなっている。「人と人とのつながりを改めて確認できた。今年は開催できて、本当によかった」と語る。

 昨年の地震で七尾市では、死者53人(災害関連死含む)、住宅被害約1万7千棟にのぼった。祭りは運行ルートの道路が壊れてできなくなり、神事だけが行われた。

 「祭りで能登に元気を与えた…

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