前回2021年の自民党総裁選で、若手議員で党改革を訴えた「党風一新の会」の代表世話人・福田達夫氏=2021年9月21日午後、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党の福田達夫元総務会長(安倍派)ら衆院当選4回の3人が9日、世代交代を訴える党改革試案を公表した。

 福田氏と小倉将信前こども政策相(二階派)、大野敬太郎元内閣府副大臣(無派閥)の3人が、9日発売の月刊誌「文芸春秋」に寄稿した。総裁選に向けた「ポスト岸田」候補たちの動きが具体化する前に打ち出し、候補同士の討論を主導する狙いだが、裏金事件や法改正などの当事者だった3人の訴えが世論に響くかは不透明だ。

 3人のうち、福田氏は98万円の不記載が発覚。小倉、大野両氏は裏金事件を受けて設置された党政治刷新本部の主要メンバーとして党則や政治資金規正法の改正にあたった。

 試案の冒頭で3人は事件につ…

共有
Exit mobile version