硫黄島の摺鉢山を訪れた石破茂首相=2025年3月29日午後4時7分、東京都小笠原村、代表撮影

 毎年恒例の政府主催の全国戦没者追悼式における首相式辞で、13年ぶりに「反省」という言葉を復活させた石破茂首相。日中戦争や太平洋戦争など先の大戦についてどのような考え方をもつ政治家なのか。

  • 石破首相「反省」、戦没者追悼式の式辞で 強い思いで13年ぶり復活

 首相が戦後を語るとき、たびたび引用する言葉がある。「あの戦争に行ったやつがこの世の中の中心にいる間は、日本は大丈夫だ。しかし、あの戦争に行ったやつがこの国の中心からいなくなったときは怖いのだ」

 政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の言葉だ。戦後80年の今年、首相は周囲に「俺の中には角栄先生の言葉が残っている。戦争を知っている人が残っている最後の節目だ」と語り、外遊や国内出張の機会に先の大戦の現場を積極的に回ってきた。

 4月30日、フィリピンの首…

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