自殺を考える子どもの多くが、なぜネットで本音を打ち明けるのか。若者が悩みを書き込めるプラットフォームを運営するNPO法人「第3の家族」理事長の奥村春香さん(26)に聞いた。
- 親に「気持ちわかる?」 自殺考える子、ネットに残された声を聴くと
苦しいけど、他と比べると「自分なんか」
――匿名で悩みを共有できる「gedokun」を運営していますね。
家庭や学校などでの、人には言えない悩みをはき出せる場です。共感や応援を示すリアクションボタンはありますが、返信機能はなし。月平均のユーザー数はおよそ7千人で、夏休みは1万人にまで増えます。
まだしっかり集計できていませんが、属性は中学生が最も多く、続いて小学生、高校生、大学生といったところです。
――どんな書き込みが多いですか。
投稿内容は家庭の悩みが6割、学校が3割、性的少数者に関わるものが1割、という印象です。
支援されたいわけじゃない、でも…
多いのは「自分なんかが………