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語学の扉

 米オープンAIが開発したChatGPT(チャットGPT)をはじめ、人工知能(AI)がどんどん身近になってきている昨今、英語学習でのAI活用も進んでいます。「AI英語革命」などの著書がある谷口恵子さん(46)は、AIの活用による「個別化」を利点に挙げ、「四六時中英語で話せる『友達兼先生』がいるようなもの」と勧めます。

記事後半では英語学習で谷口さんが実際に活用しているAIや、子どもの英語教育での活用法にも触れます

 ――英語学習にAIを活用しようと思ったきっかけは。

 大学院で教育工学の研究室にいました。そこでは英語学習者の意欲を上げるためにどうICT(情報通信技術)を活用するかを研究していました。研究を通して感じたのは、学習を続けるかぎは自分が楽しめる題材を見つけること、つまり、学習を「個別化」することだということでした。

 学習者それぞれでレベルも違えば、目的も興味関心も異なります。「自分にはこれが刺さる」という題材で学ぶのが良いと思うんです。

 ――その学習にAIが活用できるのですか。

 チャットGPTが登場した時、「もうこれで英語学習は完全に個別化できるようになる」と衝撃を受けました。自分のレベルや興味関心に合わせた教材を自らつくって練習し、飽きたら違うものをつくって……という流れができた。初めてチャットGPTを触った翌日には、YouTubeに活用法を投稿しました。反響も大きかったです。

AIと会話、「もっとゆっくり」が可能に

 ――対話型AIは進化を続けています。

 英語を話せるようになるには…

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