トヨタ自動車の佐藤恒治社長は、国土交通省から是正命令書を受け取った後、報道陣の取材に応じた。主なやり取りは次の通り。
――トヨタは7月5日に新たな不正はなかったと発表したが、国交省の調査では新たに7車種で確認された。なぜか。
「(これまでに)報告した車種は国交省に認可をもらっているが、今回追加となった車種は主に海外の認証当局とのやり取りになるものだ。改めて(国交省に)実地調査で指摘をもらい再確認した結果、我々の調査そのものの前提条件の置き方が甘かった。あるいは調査結果に対して考えが甘かった部分があった」
――是正命令に至った原因は。
「認証業務が現場に依存した体質になっていた。認証試験の結果を確認できるようなデータや情報の管理体制に甘い部分もあった。第三者から見てしっかりと確認できる体制にできているかという観点では、まだまだ弊社の問題は改善すべき課題がある。そういった環境整備を経営責任としてしっかりやりなさいというご指導だと受け止めている」
――今回の不正について、国交省は「意図的」だと指摘している。
「提出したデータに対して技…