高知競馬のナイター開催。照明灯の下で迫力のあるレースが展開される=2025年4月19日午後7時20分、高知市長浜宮田、蜷川大介撮影

 中四国唯一の競馬場である「高知競馬」の売り上げが絶好調だ。20年間で25倍に増え、2024年度は1千億円の大台に迫る999億円に達した。かつての経営難から潮目を変えたのは、インターネット投票の普及と、ナイター開催だ。

 高知市の観光名所・桂浜に近い山あいに高知競馬場はある。4月の日曜昼間に訪ねると、場内の大きな滑り台やジャングルジムで親子連れが大勢遊んでいた。

 コースの観覧席で小学生の娘2人にかき氷を食べさせていた高知県土佐市の男性(47)は「遊具目当てで娘にせがまれて来た。馬が走る様子を楽しんで、馬券は時々買うくらい」。

 22年前、負けても走り続けた牝馬「ハルウララ」によって全国的な知名度を上げた高知競馬でしたが、当時は深刻な経営難に陥っていました。なぜ経営を好転できたのか、逆転劇の中心にいた人物に話を聞きました。

 それでも売り上げが伸びてい…

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