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2024年1月の海底地形データ。火口が形成されているのがわかる=海上保安庁提供

 伊豆諸島の鳥島近海で、およそ1年以内に噴火したとみられる海底火山の火口が見つかった。昨年10月、大きな地震を観測していないにもかかわらず、太平洋側の広い範囲で観測された「謎の津波」の原因である可能性が高いという。

 謎の津波が起きたのは昨年10月9日朝。気象庁によると、関東から沖縄、伊豆諸島や小笠原諸島など幅広いエリアで津波が観測され、八丈島では最大70センチの津波を観測した。

 津波の発生源と考えられている鳥島から南西の海域では、10月3~6日にかけてマグニチュード6クラスの地震が4回発生していたほか、9日にも小規模な地震が複数起きていた。

 ただ、津波を引き起こすような大規模な地震は確認されていなかったため、気象庁が津波注意報を発令したのは、八丈島に津波が到達してからだった。

 津波の発生原因としては、海底火山や海底地滑りといった可能性が指摘されたものの、明確にはわからなかった。政府の地震調査委員会も11日の会見で「津波の原因は現時点では不明」としていた。

 今年1月、海上保安庁の測量船が、音波を使って鳥島近海の海底地形を調査した。得られたデータを、22年12月の海底地形データと比較し、約1年の間に海底に大きな変化が起きていないかを解析した。

写真・図版
2022年12月の海底地形データ=海上保安庁提供

 その結果、鳥島南方にある海…

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