山梨県身延町の河川敷で、甲府市の県農業信用基金協会職員平岡美恵さん(当時40)の遺体が見つかった事件で、元同僚の小棹(おざお)将太容疑者(35)=同市=が事件当日、退勤する平岡さんを待ち伏せた末に接触し「警察を呼ぶ」と言われたという趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かった。その直後に殺害に至ったとみられ、県警は、小棹容疑者の執拗なつきまといが事件につながったとみている。
甲府地検は11日、小棹容疑者を殺人罪と死体遺棄罪で起訴し、発表した。
起訴状によると、小棹容疑者は4月30日午後8時半ごろ~午後8時50分ごろ、甲府市内の駐車場で、平岡さんの首を両手で絞め、窒息死させたとされる。さらに平岡さんの遺体を車で運び、同日午後11時20分ごろから午後11時40分ごろにかけ、河川敷に遺棄したとされる。
地検は、認否について「公判への影響を考えてお答えできない」としている。
発覚免れようと、被害者の車を殺害後に移動か
捜査関係者によると、小棹容…