静岡県

 静岡県富士宮市議会での住民投票条例案の審議をめぐり、「議会がすべて正しいとはいわない。補完する意味での直接請求」などと発言した市議に対し、ほかの市議らが「市議会を侮辱する発言」と処分を求めた。市議会は6月30日に懲罰特別委員会を設置。同委は賛成多数で「戒告の懲罰を科すべきだ」とした。

 同議会の懲罰特別委設置は初めて。7月2日の本会議で処分を決める。

 処分を求められているのは、近藤千鶴議員(無会派)。住民投票条例案は市が進める郷土史博物館事業の賛否を問うもので、市民グループが直接請求し、須藤秀忠市長が制定反対の意見をつけて市議会に提案した。近藤氏は6月20日の本会議で、住民投票の結果が議会の議決と逆になった埼玉県北本市を例に挙げるなどし、条例制定を後押ししていた。

 これに対し、保守系の3議員…

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