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「植物画でみる栗林公園の草木」に収録されているオニバスの植物画=森敏樹さん提供
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 この春で開園150年を迎えた高松市の国の特別名勝、栗林(りつりん)公園の植生をテーマにした植物画集「植物画でみる栗林公園の草木」が刊行された。園ゆかりの植物を緻密に描いた84点が収録されている。作者の森敏樹さん(74)に思いを聞いた。

 ――植物画との出会いを教えてください

 1974年に県庁に入ったとき、先輩に誘われて絵画同好会に入会したのがきっかけです。絵の経験はなかったのですが、実家は農家で日本庭園があり、植物には興味がありました。部室に置いてあった植物画の本を見て、「こんな絵を描いてみたい」と見よう見まねで描いているうちに50年経ちました。

 ――植物画の面白さとは

 植物の形や色など細部まで再現する植物画は、「花の肖像画」と言われます。

 植物の前に座り、「花弁は何…

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