フランスのマクロン大統領が9月の国連総会でパレスチナの国家承認を表明すると発表したことを受け、パレスチナ市民からは評価する声が上がった。一方、イスラエル市民からは「停戦交渉に悪影響を与えかねない」などと懸念する声も聞かれた。
- パレスチナ国家承認、フランス決断の影響は ガザの人道危機が背景に
イスラエルの攻撃によって人道状況が悪化しているパレスチナ自治区ガザ。中部ヌセイラトの難民キャンプに住む無職のユセフ・ハマドさん(27)は朝日新聞スタッフの電話取材に対し、「フランスの決定はイスラエルの野蛮な政策に対する厳しい打撃となるだろう」と評価。「中東における前向きな転換点となり、パレスチナ人の利益にかなうものだ」とした上で、英独などその他の欧州諸国や日本にもパレスチナの国家承認に向けて取り組むよう求めた。
仏の決定「遅すぎる」
一方、ガザ北部ガザ市に住む…