各党の党首

 参院選が3日公示され、17日間の選挙戦が始まった。昨年の衆院選で過半数を割り込んだ与党は、参院全体の過半数を維持できる50議席の獲得が必達目標となる。野党は、対石破政権で足並みをそろえられるかがカギを握る。議席増をねらう新興勢力の動きもあり、20日の投開票まで激しい戦いが続くことになる。

 「物価上昇を上回る賃金上昇を、我々は必ず実現する」

 3日午前、神戸市内で第一声に臨んだ石破茂首相が右手を振り上げた。

 2011年の東日本大震災以降、自民党総裁は国政選挙の第一声に福島県入りすることが多かったが、首相は激戦が予想される兵庫県を選んだ。

 覚悟を示す演説だったが、それでも聴衆の反応は鈍い。首相が「生活が苦しい方々に給付金を届けたい」と、選挙公約に盛り込んだ目玉政策に言及しても、集まった約500人からは拍手も声援も起きなかった。

 午後には大阪・関西万博の式…

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