小中学校の1週間の授業時数(コマ数)を減らすため、文部科学省が時数の編成例を示して削減を促す方向になった。現場の裁量を広げやすくすると同時に、教員や子どもの負担を減らす狙いがある。
文科省が16日、中央教育審議会(文科相の諮問機関)の特別部会で提案した。
授業時数は学校ごとに決められる仕組みだが、文科省が学年ごとに年間の標準授業時数を示している。例えば、小学4年~中学3年は「年1015コマ」。授業を行う週は「年35週以上」とも示されており、1015コマを35週で割った「週29コマ」とする学校が多い。
週5日制で考えると、1日あたり5・8コマの計算。文科省の昨年の調査では、全国の小5の約60%、中2の約76%が週29コマの設定だった。
教科書についても言及
一方、同じ調査では年間授業…