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電機各社が続々とデジタル関連事業に造語のブランド名をあてている

 国内の電機大手がDXなどのデジタル関連の事業やサービスをブランド化する動きが広がっている。三菱電機は「Serendie(セレンディ)」、NECなら「BluStellar(ブルーステラ)」など、各社ともブランド名に造語をあてて社内外にPRする。背景には電機各社が進めてきた事業構造の転換がある。

 鉄道と電力という部門の壁を越えて、電車がブレーキをかけた時に発生するエネルギーを、駅設備の電力などに転用する新たなシステムをつくりあげる――。

 こうした、部門を越えた取り組みに向けて、三菱電機は5月、デジタル技術を活用するための共通基盤(プラットフォーム)として「セレンディ」を立ち上げた。社内のさまざまな事業のデータを集約し、部門横断型の新事業を生むのが目的だ。

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5月に立ち上げたデジタル基盤「Serendie(セレンディ)」について説明する三菱電機の武田聡常務=2024年7月11日、横浜市神奈川区、高橋豪撮影

 例えば、鉄道と電力は別々の事業部が担当し、これまでは関連データも別々に管理していた。セレンディによるデータ管理の一元化で相互の連携が進み、新サービスの考案につながった。

 武田聡常務は「顧客の課題がドメイン(事業領域)を越えて顕在化してきた」と市場の変化が背景にあるとする。関連する事業売上高の集計を、2030年度までに1兆1千億円にする目標を掲げる。

 21年以降、同社では品質をめぐる不正が相次いで判明。背景に「縦割り」の社内風土があると指摘された。セレンディは組織の壁を「壊していく」(武田氏)という改革の一環でもある。ブランドを打ち出して社内への浸透を図っている。

2日連続で新ブランド誕生

 三菱電機がセレンディを発表…

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