派閥の解散決定後に行われる9月の自民党総裁選に、新たな力学が加わりつつある。政権転落、復帰を経た2009~12年の3年3カ月を分断線にした世代交代だ。第2次安倍政権以降、滞りがちだった新陳代謝が進む可能性がある。

 今月上旬、衆院当選4回の議員の電話が鳴った。相手は安倍派の初当選同期。「総裁選では小林さんを応援しませんか」と頼まれた。小林鷹之前経済安保相は2人と同じく、自民が政権復帰した2012年末の衆院選で初当選した。小林氏を推す別の議員はいう。「4期の固まりで一気にいく」

自民党内の若手の割合

 前回の総裁選で河野太郎デジタル相を支援した4回生は今月中旬、河野氏から総裁選への支援要請を受けたが、「今回は活気ある総裁選にするために、小林鷹之さんを応援したい。ご理解下さい」と応じたという。

 自民の衆院議員253人のう…

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