現職のマドゥロ大統領(61)が大統領選で3選したと選挙管理当局が発表した南米ベネズエラで、29日も混乱が広がっている。国内各地で選挙結果に抗議するデモが発生し、治安部隊との衝突も起きた。近隣国などからは結果に疑問を示す動きが相次ぎ、ベネズエラは強く反発している。
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マドゥロ政権の強い影響下にある選挙管理当局は29日未明、開票率80%時点でマドゥロ氏の得票率が51.2%、野党統一候補のエドムンド・ゴンサレス氏(74)が44.2%だとしてマドゥロ氏の勝利を発表した。だが選管はその後の開票結果や投票所別の詳しい結果を公表していない。地元の世論調査機関による当日の出口調査ではゴンサレス氏が大幅にリードしていたため、反発が広がっている。
「我々の勝利を示す資料は手元にある。皆さんの投票によって表明された意思は尊重される」
ゴンサレス氏の後ろ盾で全国…