公明党の西田実仁幹事長は4日、都内で自民党の森山裕幹事長らと会談し、自民の裏金問題に関連して野党が求めている下村博文・元文部科学相ら安倍派元幹部4人の参考人招致について、衆院予算委員会の議決に持ち込まれれば賛成する可能性を示唆した。
公明は1月、安倍派会計責任者だった松本淳一郎氏の参考人招致について、「民間人の国会招致は全会一致で決めるべきだ」と主張し、議決時に退席していた。
自民の坂本哲志国会対策委員長によると、西田氏は会談で安倍派元幹部については「松本氏とは違う対応が迫られる」と述べたという。
その後の記者会見でも、西田氏は「4人は政治家という意味で違う」と強調。松本氏と安倍派幹部の説明に食い違いがある点に触れ、「自民の中で全容解明に努力してもらいたい」と求めた。公明内では、自民へ自主的な対応を促す思惑もありそうだ。