戦時中、旧満州（中国東北部）で細菌兵器の研究開発にあたった旧日本軍の「731部隊」。その元隊員の証言を長野県飯田市平和祈念館で展示するかどうか検討していた同市教育委員会は18日、展示を当面見合わせる方針を示した。遺族の意向に配慮したため、などと説明している。
この証言は、同市出身の元隊員の男性が1991年、市内の公民館であった講演会で、自らの経験を語った映像の内容を書き起こしたもの。市教委は昨年8月、元隊員の遺族から匿名で証言を展示することについて同意を得た。同10月には、同館の展示内容を検討する委員会を開き、証言を館内で展示するとの方向性を打ち出した。
この元隊員はその後、当時に…
