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キーウで2025年4月14日、記者会見で質問に答える2人の中国人捕虜。ロシア軍の兵士として前線にいたところをウクライナ軍に捕らえられた=ユーリ・メルニク撮影(画像の一部を加工しています)
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 ウクライナ政府は14日、キーウ市内でウクライナに侵攻するロシア軍に加わって捕虜となった中国人兵士2人による記者会見を開いた。2人は、意思に反して前線での戦闘に送られたと主張した。

 記者会見に臨んだのは、中国江西省出身の26歳と河南省出身の34歳の兵士。ともに今月上旬、ウクライナ東部ドネツク州の前線でウクライナ軍に捕らえられた。

 中国では、特に動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などのSNSで盛んにロシア軍への参加を勧誘する動画が流れていると説明。34歳の兵士は「失業した時に、勧誘の動画を見た」と述べた。入隊の際、任務は負傷兵の手当てのはずだったという。戦闘任務を望んでいなかったが、強制されたとした。

 26歳の兵士は、「少しカネを稼ぐため」に入隊。戦闘任務ではないはずだったが、いつの間にか変わっていた。「いったん(ロシア軍に)入ってしまえば、どうすることもできない」と語った。

 入隊について2人は中国政府は関係なく、個人の判断だったと強調。中国へ帰りたいと繰り返した。

 ウクライナ政府は、少なくとも155人の中国人がロシア軍に加わっているとみている。

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