選択的夫婦別姓制度の導入をめぐる議論が、与野党で活発になりつつあります。そもそもどんな制度で、賛否が分かれるポイントはどこにあるのでしょうか。

  • 選択的夫婦別姓、前向きでも議論主導できぬ首相 自民内に複数の私案

 Q 「選択的夫婦別姓(せんたくてきふうふべっせい)制度」とは。

 A 夫婦が望む場合、結婚(けっこん)後もそれぞれ結婚前の姓のままでいられる制度だ。あくまで「選択的」なので、現状のように夫婦同姓を選ぶこともできる。結婚で姓が変わり、日常生活や仕事上で不都合が生じたり、アイデンティティーの喪失(そうしつ)につながったりするというのが、制度の導入を求める立場の意見だ。

 1996年には、法相が法改正に向けて有識者に意見を求める「法制審議会(しんぎかい)」が制度導入を提言した。しかし、自民党などの反対で政府は国会に法案を提出できていない。

選択的夫婦別姓と子どもの姓

 Q なぜ反対するのか。

 A 姓を「家族の呼称(こし…

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