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ウクライナ軍とロシア軍が激しく戦った通りには、破壊された装甲車両や黒ずんだ焼け跡が残っていた=2022年4月8日、ウクライナ・ブチャ、竹花徹朗撮影

 ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、米ロ首脳が15日、米アラスカで会談します。停戦に向け、昨年の米大統領選で「ウクライナの戦争を24時間で終わらせる」と豪語し当選したトランプ米大統領がロシアのプーチン大統領を説得できるかが焦点ですが、ロシアに対するトランプ氏のアプローチはこれまでの米国の基本姿勢と大きく異なります。侵攻の経過を振り返ります。

 Q ロシアはいつ、なぜウクライナに侵攻したのか。

 A ロシアが全面的な侵攻に踏み切ったのは2022年2月24日。プーチン大統領はその際の演説で侵攻を「特別軍事作戦」と呼び、欧米の北大西洋条約機構(NATO)拡大を非難して「ウクライナを人質に取り、我が国と国民に利用しようとしている者たちからロシアを守る」と主張した。狙いは、短期間でウクライナの親欧米路線の政権を転覆させ、旧ソ連から独立したウクライナを自国の勢力圏下に引き戻すことにあったとする見方が大勢だ。

 Q これまでの戦闘の経過は?

 A ロシア軍はウクライナ北…

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