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水俣 1956→2025

 水俣病の患者らの団体と環境相の懇談で、環境省職員がマイクの音を切って団体側の発言を遮った問題から5月1日で1年になります。今年も環境相が、熊本県水俣市を訪問します。「マイクオフ」問題とは何だったのか。この1年間の動きとともに解説します。

 Q 何が起きたの?

 A 水俣市で昨年5月1日、水俣病の患者らでつくる8団体と伊藤信太郎環境相(当時)との懇談があった。懇談は40分間の予定で、環境省側は1団体あたりの発言を3分間にするよう求め、予定の時間を超えた人のマイクの音声を職員が無断で切った。

 水俣病と認められないまま亡くなった妻のことを切々と訴えていた男性も、突然マイクを切られた。会場は騒然となり、メディアにも大きく取り上げられ、環境省は厳しい批判を浴びた。

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「マイクオフ」問題、何が起きた?

 Q 3分の時間制限はいつ始まったのか。

 A 問題発生後の環境省の調…

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