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福島第一原発2号機で、燃料デブリを装置の先端でつまみ上げている様子=2024年10月30日、東京電力提供

 東京電力は、事故を起こした福島第一原発2号機から、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を初めて取り出しました。そもそも、燃料デブリとは何なのか。今後どうするのか。解説します。

  • 福島第一原発の燃料デブリ、試験的取り出し完了 事故後初めて

 Q 燃料デブリは、どういうものか。

 A 福島第一原発は2011年3月の東日本大震災で被災し、原子炉の冷却設備が使えなくなった。運転中だった1~3号機は、核燃料が自ら出す熱で高温になり、溶け落ちる「メルトダウン」(炉心溶融)が発生。まわりの金属製の設備なども巻き込んで溶岩のようにドロドロになった。これが冷え固まったものが、燃料デブリだ。ただ、硬さや詳しい組成はわかっていない。

 Q 危ないものなの?

 A 燃料デブリは非常に強い…

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