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生まれ育ったロシアを相手に、ウクライナ軍として戦う子どもたちの帰りを待つ、ナタリア・スベルドロバさん=2025年2月6日、キーウ、藤原伸雄撮影

 ロシアによる全面侵攻がはじまってから3年が経つウクライナ。街の景色は、人の思いは、どのように変わっていったのか。朝日新聞の記者は、全面侵攻から3年の節目に、ウクライナの街を訪ねました。

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 今回、記者が訪れたのは首都キーウ、キーウ近郊のブチャ、イルピン、ボロジャンカ、北部チェルニヒウ。

 キーウでは毎日のように空襲警報が鳴り、日常生活の一部のように、市民の暮らしは続いていました。

 キーウ郊外では、少しずつ再建を進める街もありましたが、ロシア軍の砲撃を受けて破壊された建物が、いまも多く残っていました。そんな破壊された建物の近くを、子どもを連れた女性が歩いていました。

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死者を追悼するウクライナ国旗や遺影が並ぶキーウ中心部の独立広場(マイダン)を訪れた女性と子ども=2025年2月13日午前9時46分、藤原伸雄撮影

 市民の声は、さまざまです。

 3年前に戦地に向かった夫と、ずっと連絡がとれないという女性は、「ただ、生きて帰ってきてほしい」と祈るように話しました。

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戦死した兵士たちの顔写真が飾られるキーウ中心部の壁の前では、女性が亡くなった息子の遺影の近くに花を手向けていた=2025年1月31日、藤原伸雄撮影

 戦時下での生活に「ただ平和を願うだけ。今は、夢なんて持てない」という若者もいれば、「くよくよしてもしょうがない」と前を向こうとする人もいます。

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多くの市民を避難させたアルテム・ラキティンさん。ロシア軍の攻撃によって負傷した右目の傷痕が今も残る=2025年2月12日、ウクライナ北部チェルニヒウ、藤原伸雄撮影

 ロシア軍に拘束された捕虜の返還を求める集会に参加した女性は「友達が捕虜にされている。空襲警報が鳴る。その現実が、どれほど恐ろしいことかわかりますか」と、まっすぐな目で訴えました。

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ロシア軍の攻撃によって破壊された自宅の跡地に立ち、涙ぐむバレンティナ・バシルチェンコさん=2025年2月11日、ウクライナ北部チェルニヒウ、藤原伸雄撮影

 最後に女性は、こう付け加えました。

 「どうか、ウクライナのことを忘れないで」

 全面侵攻から3年が経った…

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