【動画】自動運転の実証実験を日産自動車が公開=松岡大将撮影

実験車=横浜市西区、松岡大将撮影

 日産自動車は10日までに、自動運転の実証実験を横浜市の本社で報道陣に公開した。運転席に人が座らず都市部を走る実験は国内でも珍しいという。3年後までに自動運転技術を用いた交通サービスの展開を目指す。

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 車両はワンボックスカー「セレナ」をベースにして開発した。レーダーやカメラなどが計29個ついており、荷室にはコンピューターが搭載されている。

 実験は、本社の運転室から運転手が遠隔で補助したり、緊急時には助手席に座る保安要員が停止させたりする「レベル2」で行う。

 コースは本社を出発して市内をめぐる約4キロ。アプリで配車予約し、迎えに来た車の読み取り口にスマートフォンのQRコードをかざすと、扉が開いて乗車できる。車がゆっくり発進して公道に出ると、信号での停止や車線変更などをスムーズに行い、20分足らずでめぐった。

 現状は2台だが、今後は台数を増やし、2027年度には全国3~4の市町村で計数十台規模での移動サービス開始を目指す。担当者は「今回の実証を通して安全を確認し、無人走行できるようにしたい」と話した。

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