【解説人語】福井・女子中学生殺害 事件から39年、再審判決は
1986年に福井市で女子中学生を殺害したとして殺人罪で懲役7年の有罪判決が確定し服役した前川彰司さんの再審の判決が7月18日に言い渡されます。検察側が新たな証拠を出さないまま結審し、無罪となる公算が大きいと見られています。
一審では無罪となったこの事件。物証はなく、前川さんは被害者と面識がないと訴えていましたが、「事件の夜、血の付いた前川さんを見た」という知人らの証言が二審の有罪判決を支えました。
しかし、検察側が新たに開示した証拠が、その信頼性を揺るがしました。なぜ、前川さんを「犯人」とする供述が生まれたのか。2011年からこの事件を取材している金沢総局の荻原千明デスクが解説します。
【A-stories】暗闇の先に 福井事件 38年後の再審
前川さんはなぜ疑われたのか。逮捕からの38年はどんな日々だったのか。半生をたどる連載です。
【連載】つくられた供述 福井事件 38年後の再審
供述の矛盾に弁護団が気づいたのは、AI(人工知能)に尋ねたことがきっかけでした。目撃証言が「つくられた」過程に迫ります。